Skip navigation

「エイクエントは、大手と違い、無理にハードルを上げなかった」

By: Aquent

エイクエントは登録者のことを「タレント」と呼び、タレントの才能を活かすことにこだわっています。今回はITソリューションベンダーに勤務中タレント、佐藤さんをご紹介します。

LAST UPDATED: 2015/11/09

クリエイティブ専門の人材エージェンシーエイクエントは登録者のことを「タレント」と呼びます。それは登録者の才能に注目し、才能が活きるマッチングに徹底的にこだわっているからです。

今回は、ITソリューションベンダーに勤務中のタレント、佐藤さんをご紹介します。

佐藤三和子さん

大学卒業後、事務系職種を経てデザイン事務所にデザイン未経験から就職。仕事を通じて現場でデザインを学ぶ。
数社を経て、グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、Webデザインと、多様なメディアに携わった経験を活かし、フリーランスとしても活動。
2014年からパソナテキーラ社勤務。

聞き手:宮崎洋史。エイクエントマーケティング担当

Q:ではまず、パソナテキーラさんは何をしている会社なのか教えてください。

はい。パソナテキーラは、主に営業・顧客管理ソリューションとして知られているセールスフォースの導入支援を行なっている会社です。人材総合サービスのパソナと、外資のコンサルティング会社のTquila社が合同でつくった会社なんです。

企業がやりたいと思っていることを、セールスフォースを使ってすばやく実現したり、使いやすいようにカスタマイズを行なったり、という感じのことをやっている会社です。

セールスフォースはかなり日本で使っている会社も多くて、この会社もどんどん社員が増えていますね。 

Q:佐藤さんはどんなお仕事をされているんですか?

はい。一般的な業務アプリケーションと同じように、PCやスマートフォンで操作します。セールフォース自体に標準の画面が用意されていますが、クライアントの要望によってはアイコンなどのパーツをカスタマイズしたり、オリジナルの画面デザインが必要になります。そこでデザイナーが必要になるので、プロジェクトに参加して、開発と一緒に作り上げていくという仕事ですね。
あと他にはインハウスデザイナーとして、社内で必要になるもの、例えば、製品の販促グッズや採用イベントで使うパネルやチラシなども作っています。

sato_works

(自社人材募集チラシ。セールスフォースのカスタマイズ画面で公開可能なものはありません)

開発チームに所属。これでいいですよね?と確認する相手がいない環境

Q:セールスフォースの画面カスタマイズはHTMLとCSSで組んでいくんですよね?

開発段階でデベロッパーがHTMLCSSを担当し実画面を作ります。私がコーディングをすることはありませんが、開発メンバーにデザイン指定を伝える際に、HTMLCSSの知識が多少必要ですね。また、進めていくうちにデザイン指定が不十分だったり、開発メンバーから作りにくいと言われたりすることもあるので、デザインして終わりではなく、メンバーと相談しながら共同で取り組みます。

同じオフィス内で話し合いながら作っていくことができるのは、インハウスのいいところですね。

Q:ところで、現在は開発チームに所属で、デザインに詳しくない方が大部分と聞いています。そんなチームにデザイナーとして入るというのはどうですか?自分が言ったとおりになるからやりやすいのか、あるいは、無理難題が降ってくるからやりづらいのか…。

両方だと思います。やっぱり無理難題も降ってくるんですけど、それは無理難題を言おうと思ってる訳ではないので、私がなんとか説明していく必要があるところです。それ以外では、比較的自由に任せていただいているので、そんなに困ったことっていうのはないですね。制作期間などもわたしの判断で決めていいわけですし。

ただその分、責任は感じます。期間を決めたらその理由も答えられないといけませんし、これでいいよね?と確認する相手もいませんから・・・・・・。

社内の雰囲気がすごくフランクで、できることできないことは話しやすい環境なので、その点は感謝しています。

Q:お客さんとのミーティングに同席することもあるんですか?

はい、どんなデザインが求められているのか、どんなデザインにするべきか、ヒアリングが必要な場合は同席します。重要なのは、目的は何か、ターゲットは誰か、どんなビジュアルがふさわしいのかというようなことを、できるだけ明確にしていくことです。でも、デザインの仕事に関わったことがないと要望を拾ってくることは難しいので、私が出席して話を聞きます。

sato_1shot_2

インハウスデザイナーの道を選ぶ際に気をつけたこと

Q:なるほど、現在のお仕事は概ね分かりました。こちらに来る前まではどんなキャリアを歩んできたのですか?

大学卒業後は、マーケティングの部署で業務アシスタントをしていました。その会社でグラフィックソフトを使う機会があり、少し勉強してみようかと思ったのがきっかけで、その会社を辞めて一ヶ月ほどグラフィックソフトの講座を受講しました。そこでツールの使い方を覚えてデザイン事務所に入りました。

当初自分はオペレーションができればいいかと思っていたのですが、上司がデザインをやったほうがよいと勧めてくれて、デザインの道をすすみはじめたのはその時からです。

その後数社経験していますが、もっとも長く勤めたのは、大手出版社系列の印刷会社です。いくつかあるグループ会社も出版社のため、雑誌とか書籍のエディトリアルデザインが多かったですね。

ビジネス書をはじめとして、旅行や小売・流通、進学、食品など、幅広いジャンルの制作物に携わることができました。また、一定期間継続的に担当することができたので、担当した業界のちょっとした知識が身についたり、いろんなスタイルのデザインができて、すごく楽しかったです。

でも、業績評価の面で少し不満がありました。この会社では、デザインの善し悪しを業績として評価されることが少なく、極端に言えばテンプレートを作成して短い時間でたくさん作るような仕事のスタイルを求められることもあります。もちろん、すべての仕事がそういうわけではありませんが、そういったコストパフォーマンスのよさは印刷会社の強みなので。ただ、その分お給料もあまりよくありません。経験を積めば積むほど、評価や仕事内容に物足りなさが出てしまいました。

Q:なるほどそれで転職活動を始められるわけですね…

はい、転職活動では、印刷会社や制作会社もみてみましたし、こちらのような事業会社内のデザイン職も探してみました。制作会社にいた方がキャリアプランとか立てやすいんですけど、他業種に比べてお給料が低い印象でした。

事業会社のインハウスデザイナーってその会社に合ったデザインしか作れなくなってしまったりするから、その道を選ぶのは、デザイナー職を捨てたみたいな言われ方もするんですけど

なので面接ではその点を意識して、どんなことをデザイナーに求めているか話を聞くようにして、仕事内容が固定化してない色々なことができるところを選ぶようにしました。専門を究めるような職人的な働き方よりも、デザインに関する業務に幅広く関わりたいという気持ちがありましたから、業界にはこだわらず、そこを重視しました。

「スゴい自分」を見せるよう頑張らないといけない大手エージェンシー

Q:転職活動では、他のエージェントも使われましたか?

はい、大手の総合系エージェントや他の専門系のエージェントに登録しました。あと個人的な活動ですかね。

Q:他社の印象を率直に教えてください。

大手総合系は、ビル自体が広くてきれいで、ガラス張りのエレベーターで。受付はたぶん1人くらいしか座ってないのに、横にばーって広い空間の使い方をしていて。もうホテルみたいな感じでしたね。それが印象的でした。

担当の方も、すごく「仕事ができる風」の女性で、私の足りないところを指摘していただきました。

ただ、自分をよりアピールするための、なるほどっていう方法を教えてくれるんですけど、それって「スゴい自分」を見せるような感じでがんばらないといけないんです。

Q:おっと。ということは、ウチは「できる風」には見えなかったんですね

エイクエントさんは一番印象がよかったですよ。なんていうか、ビルが小さいですけどかわいい、おしゃれですよね。おしゃれなビルですし、先ほどの大手は威圧感を出しているんですけど、エイクエントさんは入りやすい。入った後も、絵が飾ってあったり椅子がかわいかったり内装も結構気にされていて、さすがクリエイティブ分野の人材エージェンシーという感じでしたね。

で、太田さん(佐藤さんの担当者)とお会いしてお話すると、先ほどの大手と比べると、話やすかったですね、すごく。緊張しないというか。

やっぱりオフィスの雰囲気もそうですが、太田さんやお会いした別の女性の方も、オフィスの雰囲気によく合った親しみやすい人でした。こちらもすっかりリラックスして、関係ないことまでいろいろお話ししたように思います。そういうところで印象がいいんだと思います。

エイクエントは、大手と違い、無理にハードルを上げないっていう。私としてはすごく助かりました。

Q:ハハハ、ウチは草食系なんです。他の専門系の人材エージェントはどうでしたか?

専門系のエージェントは結構ニッチなポジションの紹介が多かったです。大学の研究室におさめる、日本でその会社しか作れないシステムのインターフェイスを作る仕事とか。担当の方は、なんとか就業につなげようとすごく頑張ってはくれるんですけど、私がいただいたお仕事の中では、それほど希望にマッチするものがなかったです。

Q:大手の「できる風」のビシビシ言う人からは、クリエイティブ的な観点でアドバイスはあったんですか?

そうですね、そこはそれほど突っ込まれなかったです。ポートフォリオよりはレジュメの方でもっとアピールしないとダメだっていうようなことを指摘されました。

sato_offfice

相手の仕事をまず理解しないといけない

Q:パソナテキーラさんのポジションは、当初、勤務時間が短いポジションだったと聞いています。それでも応募にいたったのはなぜですか?

はい、たしか週3日で1ヶ月80時間のポジションでした。ただ仕事内容にはとても興味があったので、フルタイムの可能性はないのか、太田さんにきいてもらったんです。

Q:ところで、入社されてからスキルとか経験を積み重ねていると実感していることはありますか?

そうですね、皆さんデザイナーという職種の人と関わったことがない人達ばっかりなので、私が、彼らの作ったプレゼン資料とかに少し手を加えるだけで、結構見栄えが変わってくる、そういう単純なことでも喜んでもらえたりするんです。そういうのは、すごくうれしいです。

けど、デザイナーが何をする人なのかが分からないという人が多く、デザイナーは感覚でモノを作っている、センスがあるからかっこいいものができるみたいな誤解がやはりあるな、と感じています。

もちろん私も相手の仕事をまず理解しないといけないんですけど、私の仕事の方も多少理解してもらえるよう説明をしっかりしなければいけないっていうことに気付きました。

Q:説明スキルがついてきたわけですね…

まずは、社内の人たちが、何が分からないのかが段々分かってきたっていう感じです。前職でもデザイン職ではない人はたくさんいましたが、今思えば、デザイナーの仕事に対するベーシックな知識はあったんです。こちらに来て、業界間のギャップみたいなものをある程度は覚悟していたのですが、想像していたより誤解されていることが多く、ショックを受けることもありました。

申し訳なかったのが、デザイナーってイラストが描けるものだと思ってる人が多いみたいなんです。イラストも描くデザイナーはいますし、わたしもまったく描かないわけではありませんが、基本的には職業が違います。わたしの場合、ラフスケッチは描きますが、仕事としてのイラストはほとんど描きません。なんだか、いろんな人をがっかりさせてしまったようでした・・・・・・。

Q:将来的にはどんな風になっていきたいな、なんていうのはありますか?

そうですね、やっぱり作る作業とかデザインを考えることはすごく好きで楽しいので、制作の仕事はずっと続けていきたいです。続けていくために、今できることをなるべく吸収していきたいなと思ってます。

例えば、ここは外国人が多い職場なので、英語を身に付けておくとか。たぶん何年か経ったら英語の需要がさらに増えていくので、英語表記のデザインもできます、と言えるように。

あとは、マーケティングの知識もデザインする上で欠かせない要素ですので、若い会社が成長していく課程を見ることのできるこの機会に、よい経験を積みたいと思います。

で、もちろんここはIT系の企業なので、ITの知識は可能な限り吸収したいです。まわりは新しい技術を身につけることに貪欲なメンバーばかりですので、その知識とパワーを分けてもらいながら、自分の技術を磨き続けていきたいと思ってます。


取材後記

僕が好きな言葉に「まず理解に徹し、そして理解される」というものがあります。これは書籍「7つの習慣」で謳われる、身に付けるべき習慣の一つです。世界中に支持者がいることがその有効性の証明でしょう。

佐藤さんが言った「相手の仕事をまず理解しないといけない」は、この習慣の実践例ですよね。時間が経つほど、佐藤さんの理解者が増えて仕事がやりやすくなり、佐藤ファンが増えるのだろうな、と思いました。

人材エージェンジー的観点で印象に残ったのは、大手人材エージェンシーでは「スゴイ自分を見せるために頑張らないといけない」セリフです。

僕もその会社の本社ビルを訪問したことがあります。立派なビルで内装も美しいのですが、そこでリラックスできるかというと、たしかに、そうではない環境でしたね。

エージェントを使った転職活動では、エージェントに自分のよい点を伝える必要があり、そのためには登録面談でリラックスすることが大事です。草食系エージェントを自認するエイクエントは、オフィス環境もエージェントも威圧感が全くないので、どなたでも自分のよさを100%発揮できます。

今すぐ転職を考えているわけでない方も、一度、草食系エージェントに会いに来てください。

太田貴宏
千葉県出身。アパレル商社にて香港駐在を経験後、2008年にエイクエント入社。
大手エレクトロニクスメーカーや事業会社を主な領域として担当するベテラン。
趣味はサーフィン。

sato_2shot

左:エージェント 太田|右:タレント 佐藤さん